やわらかコミュニケーションとは、「相手を尊重しながらも、自分の意見もきちんと伝え、心地よいやわらかい関係づくりをめざす対話術」のことです。
わたし自身も長年コミュニケーションや人間関係のことで悩み続けていましたが、この方法を取り入れたことで人生が劇的に好転しました!
今回は、やわらかコミュニケーションについて概要をお伝えしていきますね◎
やわらかコミュニケーションの特徴
たとえば、野球ボールを壁に向かって強く投げた時、コンクリートなどの硬いものだと弾き返されてしまいますよね。
一方、やわらかいスポンジのようなものに投げたとしたら、衝撃を吸収して、ポスッと丸ごと受け止めてくれます。
強い言葉、乱暴な言葉を自分のやわらかさで受け止めて無効化し、相手にはやさしい言葉を返しましょう、というのがやわらかコミュニケーションの基本概念です。
キャッチボールをする際、投げる側は相手がキャッチしやすいように投げ、受け取る側は相手が投げてくるであろう場所を予測して構えます。
言葉のキャッチボールもこれと一緒。
伝える側は聞き手側が聞きやすいように配慮し、聞く側は相手の言葉を真剣に受け止めるのが円滑なコミュニケーションです。
ですが、わたしたちは日常のなかで、円滑なコミュニケーションが出来ていないことが多くあります。
皆さんは、自分が一方的に言いたいことを言い、相手の意向を無視し、強いボールを相手が取りづらいところに投げていませんか?
また、相手から言葉の暴投をぶつけられて、傷ついたり嫌な思いをしていませんか?
やわらかコミュニケーションを身につけると、受け取る側は傷つかず、痛みも伴わず、相手の攻撃を無効化することができるようになります。
伝える側になった場合は、相手が取りやすい、相手に喜んでもらえる言葉のボールを投げられるようになります。
やわらかさがあることで、相手の悪意を無効化することができる。
やわらかさがあることで、自分自身も怪我をしない、傷つかない。
もちろん、相手のことも傷つけない。むしろ笑顔になってもらえる。
これが「相手を尊重し自分も大切にするやわらかコミュニケーション」の特徴となります。
こんな人におすすめ
やわらかコミュニケーションは、特に以下のような方におすすめです!
・他人の言葉に振り回されやすい人
・言われたことをずっと気にしてしまう人
・人間関係に疲弊しやすい人
・自分の言いたいことを言えずにため込んでしまう人
・我慢が多い人
・周りから「あなたは言い方がキツイ」と言われてしまう人
・自分では悪気がないのに、なぜか人を怒らせてしまう人
「他人の言葉に振り回されやすい…」「言われたことをずっと気にしてしまう」方は、人間関係に疲弊しやすいタイプの方です。
こうしたタイプは繊細さん・生真面目さんに多く、周りに気を使いすぎて言いたいことが言えなかったり、我慢が多くなって生きづらさを感じやすい方たちです。
HSPさんや内向型さんは優しくて控えめで空気を読むのが上手な方が多いのですが、その分、相手の言いなりになりやすかったり、自分の主張をするのが苦手だという特徴があります。
一方、自分では悪気がないのに「言い方がキツイ」と周りから指摘されたり、怒らせたりしてしまう人は、素直で裏表がないタイプの方が多いです。自分に自信があり、決断や行動に迷いがないという特徴もあります。
嘘は良くないと言われる一方で、素直すぎるのも困りものです。
ストレートな物言いは、時に人を深く傷つけ、困らせる恐れがあるからです。
この塩梅が難しいのですが、これはトレーニングすることで改善していくことができます。
振り回される側の方にも、振り回している側の方にもおすすめなのが、
「やわらかコミュニケーション」です。
コミュニケーション能力が高い人とは
あなたは「コミュニケーション能力が高い人を想像してください」といわれたら、どんな方を思い浮かべますか?
じつはコミュにケーション能力が高い人というのは、「トーク力があり話上手な人」のことではありません。
むしろコミュ力が高い人ほど、あまり自分語りをせず、人の話をよく聞いている傾向があります。
相手の話をよく聞き、理解し、そのうえで相手が求めている言葉や情報を適切に伝えているので、周りから信用されて好かれるのです。
意外かもしれませんが、「自分って話すの下手だなぁ」と思っている方のほうが、案外上手に人間関係が構築出来ていることが多いです。
やわらかコミュニケーションでは、コミュニケーション能力が高い人は、
「聞き上手で、相手に適切な言葉を適切なタイミングで届けることができ、余計なことを言わず、わかりやすく表現できる人」のことをいいます。
最初に想像して頂いた「コミュニケーション能力が高い人」とは少しイメージが違うかもしれませんが、対話力を高めることで人間関係の悩みはかなり解消されるはずです。
やわらかコミュニケーションの4つの要素
やわらかコミュニケーションは、
「伝え方」「きき方」「受け止め方」「自己対話」の4つの要素で構成されています。
「え、自己対話も含まれるの?」と思った方もいるかもしれませんが、じつはこの自己対話こそがコミュニケーション能力の要となります。
自己対話が上手にできるようになると、自己肯定感があがり、自己効力感もあがります。
つまり、ありのままの自分を受け入れられるようになり、「自分ならできる!やれる!」という自信がつくようになります。
乱暴な言葉を使う人、ネガティブな言葉を使う人ほど、自己肯定感が低く、自己効力感も低い傾向があります。
自分を大切にできないと、相手の事も大切にできません。
だからこそ、まずはきちんと自己対話をして、自分を理解し、大切にしてあげることが重要です。
自分を大切にしたら、相手のことも尊重できるようになる。
これがやわらかコミュニケーションにおける大事な軸となります。
まとめ
やわらかコミュニケーションとは、「相手を尊重しながらも、自分の意見もきちんと伝え、心地よいやわらかい関係づくりをめざす対話術」のことで、上手に使えるようになってくるとさまざま人間関係の悩みから解放され、人生が生きやすくなります。
わたし自身も長年コミュニケーションや人間関係のことで悩み続けていましたが、この方法を取り入れたことで人生が劇的に好転しました。
自分を大切にし、相手も尊重することで、余計な我慢やストレスがなくなります。
自分が言いたいことを、自分の言いたいタイミングで、自分にとって都合が良い言い方で伝えるのはNG。
相手に必要な言葉を、相手にとってベストなタイミングで、相手に合った伝え方で届ける工夫が必要です。
「じゃあ、具体的にはどうしたらいいの?」と思った方は、ぜひ無料相談&体験レッスンにお申込みください◎
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